【鎌倉市】井戸の補助金はある?個人宅の新設と防災井戸で違う制度

「鎌倉市で井戸を掘ると補助金が出るのかな」と調べると、家庭用の井戸と防災関係の制度が一緒に出てきます。実際は、個人で新設する場合と地域防災で使う場合で内容が違います。

地域情報メディア『鎌倉ごこち』のライター、みつひろです。井戸について調べてみると、家庭用と防災用では市の制度がかなり違うことが分かりました。

個人宅の井戸新設、自主防災組織への補助、災害時の井戸提供に分けて説明します。補助を使わず自宅に井戸を掘りたい場合の進め方も紹介します。

目次

家庭用井戸の設置補助は確認できない

2026年9月9日時点で鎌倉市の公式情報を確認した範囲では、個人が自宅に新しい井戸を掘る費用を補助する一般向け制度は確認できませんでした。

個人宅の井戸新設に使える補助は現在確認できません。家庭の防災用として掘る場合も同様です。

個人向けの新設補助はないということですね

自主防災組織では井戸保全が補助対象

一方、鎌倉市には「自主防災活動育成費補助金」があります。対象は個人ではなく、自主防災組織や複数の自主防災組織による連合組織です。

補助対象には「井戸の保全」があり、井戸替え、水質検査、消毒殺菌剤が記載されています。既存の井戸を地域防災で維持するための制度です。

個人宅で新しく井戸を掘る

一般家庭向けの新設補助は現在確認できません。

自主防災組織で井戸を保全する

井戸替えや水質検査などが補助対象に含まれます。

災害時に自宅の井戸を提供する

市による年1回の無料水質検査があります。

防災資機材などにかかった費用は2分の1以内、上限は1会計年度100万円です。申請できるのは自主防災組織側になります。

  • 井戸替え
  • 水質検査
  • 消毒殺菌剤

災害時の井戸提供では無料検査がある

すでに井戸を持っている場合は、災害時に地域へ井戸水を提供する制度もあります。提供を申し出ると、市が年1回の水質検査を無料で行います。

2026年1月の検査では、48件の井戸が災害時に利用できると確認されています。既存の井戸を地域の防災に生かす取り組みです。

水質検査で基準を満たした井戸は、所在地や所有者名が市のホームページなどで公表されます。申し出る場合は、この点も確認しておきたいところです。

補助なしで井戸を掘る場合の進め方

補助金がなくても、個人で井戸を設置すること自体を市が一律に禁止しているわけではありません。ただし、地下水の状況や敷地条件によって、井戸を掘れるかどうかや費用は変わります。

まず井戸工事を扱う業者へ相談し、敷地の状況、井戸の深さ、工法、ポンプなどを含めて見積もりを取る流れになります。

STEP
井戸工事業者へ相談する

敷地の状況や希望する用途を伝えて相談します。

STEP
工法と費用を確認する

掘削方法や深さ、設備を含めた見積もりを確認します。

STEP
届出の対象か確認する

予定する井戸が県条例の対象になるか工事前に確認します。

STEP
工事後の用途を決める

散水や生活用水、飲用など用途に合わせて管理します。

地下水採取の届出は用途ごとに確認する

鎌倉市全域は、神奈川県の地下水採取規制で「指定地域の周辺地域」に位置付けられています。県の案内では、事業者が揚水施設を使う場合に届出や報告の制度があります。

一方、個人宅の井戸に一律で同じ手続きが必要とは公式案内から読み取れません。工事前に予定する設備が届出対象か確認するのが確実です。

鎌倉市内の地下水採取規制については、神奈川県の横須賀三浦地域県政総合センター環境部環境課が問い合わせ先として案内されています。

飲用する井戸水には水質管理が必要

井戸水は、天候や地下水の状態などによって水質が変化することがあります。鎌倉市では、散水などの生活用水と飲用水を分けて考えるよう案内しています。

飲用する場合は、水質検査や適正な維持管理が必要です。鎌倉保健福祉事務所では、飲料水の一般項目検査も有料で行っています。

なお、災害時に地域へ提供する井戸については、前述のとおり総合防災課による年1回の無料水質検査があります。

自主防災補助は購入前の申請が必要

自主防災活動育成費補助金を利用する場合は、先に総合防災課へ相談します。市の案内では、申請前に購入すると補助金を受けられません。

井戸の保全に費用をかける予定がある自主防災組織は、見積もりや工事を進める前に対象になるか確認する必要があります。

ぼくなら、地域で井戸を維持する話が出た段階で総合防災課へ一度聞きます。あとから対象外と分かるより、その方が話を進めやすいと感じます。

さいごに

鎌倉市では、個人宅の井戸新設に使える一般向け補助は現在確認できません。一方、自主防災組織による既存井戸の保全には補助があります。

すでに井戸があり、災害時に地域へ提供したい場合は、市による無料の水質検査もあります。新しく掘る場合とは別の制度です。

自宅に井戸を新しく掘りたい場合は、まず井戸工事業者へ相談し、工法や費用を聞くところから始められます。そのうえで届出の対象になるか県の窓口へ確認してから進めてみてくださいね。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「鎌倉ごこち」みつひろ

鎌倉市在勤のみつひろです。地域情報メディア『鎌倉ごこち』で、地元で役立つ情報を発信しています。

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