国民年金保険料の支払いが難しくなって調べ始めると、「免除」「納付猶予」「学生納付特例」と似た制度名が出てきます。どれを申請すればよいのか、言葉だけでは分かりにくいですよね。
地域情報メディア『鎌倉ごこち』のライター、みつひろです。こうした手続きは、制度の違いと申請先が分からないままだと、必要書類まで探しにくくなります。
免除と納付猶予の違いから、失業時の書類、鎌倉市役所と藤沢年金事務所の申請先、申請できる期間まで順に見ていきます。
国民年金の免除制度は一つではない
国民年金保険料を納めるのが難しいときは、申請による保険料免除や納付猶予を利用できる場合があります。学生には別枠の学生納付特例があり、年齢や学生かどうかで最初に見る制度が異なり、申請書の書き方も分かれます。
ぼくが今回、市と日本年金機構の案内を見比べて気になったのは、似た名前でも審査する内容が違うことでした。免除と納付猶予は同じ制度ではありません。

名前が似ているので、違いから見たほうが分かりやすいですね
保険料免除と納付猶予は審査対象が違う
保険料免除は、本人だけでなく配偶者や世帯主の所得も審査の対象になります。承認されると全額または一部が免除されるため、本人の所得だけを見れば結果が分かる制度ではなく、世帯の状況まで審査に関わることがあります。
納付猶予は、原則として20歳以上50歳未満の方が対象で、本人と配偶者の所得をもとに審査されます。世帯主の所得は審査対象に含まれません。
- 保険料免除
-
本人、配偶者、世帯主の所得などをもとに審査されます。
- 納付猶予
-
本人と配偶者の所得などをもとに審査されます。
- 学生納付特例
-
学生本人の所得をもとに審査される別の制度です。
学生は学生納付特例という別制度になる
学生の場合は、一般の免除・納付猶予とは別に学生納付特例という制度があります。大学や専門学校など対象となる学校に在学し、本人の前年所得などの条件を満たすかが審査される仕組みで、在学していることを示す書類も必要になります。
学生納付特例は本人の前年所得をもとに審査され、家族の所得は問いません。申請先は市区町村の国民年金窓口や年金事務所などです。
退職や失業では特例の書類が必要になる
退職や失業を理由に免除・納付猶予を申請するときは、失業した事実を示す書類が必要です。失業した本人の前年所得を除外して審査できる特例があり、通常の所得審査とは扱いが異なり、追加書類の有無が重要になります。
雇用保険に入っていた方なら、離職票や雇用保険受給資格者証、受給資格通知などの写しが候補です。廃業の場合は必要になる書類が異なります。
鎌倉市では保険年金課で申請できる
鎌倉市では、国民年金保険料の免除・納付猶予を市役所の保険年金課で申請できます。2026年7月の市の案内でも、本庁舎の保険年金課と藤沢年金事務所が申請先として示されており、本人確認書類を持って市役所で手続きできます。
マイナポータルから電子申請する方法もあります。窓口へ行く前に相談したい場合は、保険年金課の年金担当へ問い合わせる方法もあります。
藤沢年金事務所でも申請や相談ができる
鎌倉市の国民年金を管轄しているのは藤沢年金事務所です。免除や納付猶予の申請に加え、過去分の申請期間や失業時の添付書類など、個別の事情を相談するときの窓口にもなり、申請前に聞きたい内容がある場合にも利用できます。
日本年金機構では、個人の年金相談は原則として全国の年金事務所で受け付けています。鎌倉市から管轄先へ相談するなら藤沢年金事務所です。
申請前に用意する書類は事情で変わる
一般の免除・納付猶予では、基礎年金番号が分かる書類や本人確認に必要な書類を使います。マイナンバーで手続きする場合は、番号確認と身元確認のための書類が必要になる場合があり、手元の書類によって確認する内容が変わります。
家では子どもの学校関係の紙まで重なると、必要な書類を探すだけでも結構時間がかかります。失業による申請なら、離職票などが必要になる点は先に知っておきたいところ。
- 基礎年金番号が分かる書類
- 本人確認に使う書類
- 失業なら離職票などの写し
- 学生なら学生証などの在学資料
免除申請は過去の期間にもさかのぼれる
免除・納付猶予は、申請時点から原則2年1カ月前までさかのぼって申請できます。ただし月ごとに申請期限があり、すでに保険料を納付している月などは申請の対象にならないため注意が必要で、期限を過ぎるとその月は申請できません。
ぼくが申請期間を調べていて意外だったのは、過去分も申請できる一方、月ごとに期限が来ることです。複数年度にまたがる場合は、年度ごとに申請書を出す必要があります。
未納のままにせず申請制度を確認したい
保険料を払えない月があると、そのままにしてよいのか不安になりますよね。免除や納付猶予は申請して承認を受ける制度で、何も手続きをせず保険料を納めていない未納とは扱いが異なり、年金の受給資格にも関わる大切な違いです。
免除と納付猶予では審査する人の範囲が違います。学生、失業中、所得が下がった場合では、最初に見る制度や必要書類も同じではありません。
保険料免除と納付猶予のどちらが関係するかを見ます。
離職票など、失業を示す書類があるかを確かめます。
市役所の保険年金課か藤沢年金事務所が申請先になります。
さいごに
今、納付書を前に支払いが難しいと感じているなら、今日、鎌倉市の保険年金課へ電話してみるのも一つです。「免除か納付猶予を相談したい」と伝えれば、自分の場合に必要な書類まで聞けます。その場で必要な書類が分かれば、申請先を探し直す手間も減ります。
ぼくは、支払いが難しい時期に制度名まで自分だけで決めようとすると、かえって手続きが遠く感じると思います。相談先が分かるだけでも、少し気持ちは変わると思います。
免除、納付猶予、学生納付特例のどれが当てはまるかは、事情によって異なります。無理なく次の手続きへ進めるきっかけになったらうれしいです。












