「戸籍抄本を取ってきてください」と言われたとき、まず頭に浮かぶのが「謄本との違いって何だっけ」という迷いだと思います。名前が似ているぶん、どちらを取ればいいか分からないまま窓口に向かうのは、ちょっと不安ですよね。
『鎌倉ごこち』のライター、みつひろです。ぼく自身、手続き系の書類は「取りかかる前に何が必要か分からない」と感じると、つい後回しにしてしまうことがあります。だからこそ、動き出す前に整理しておきたい派です。
この記事では、戸籍抄本と謄本の違い、鎌倉市での取得方法(窓口・郵送・コンビニ)、本籍地によって変わること、よくある失敗などを順番に見ていきます。
最初に迷いやすい「抄本と謄本」の関係
戸籍抄本と戸籍謄本は、名前の似た証明書ですが、記載されている人数が違います。謄本はその戸籍に載っている全員分の記録、抄本は必要な人の分だけを抜き出した記録です。
見落としやすいのが、正式名称の変化です。現在は「戸籍謄本」が戸籍全部事項証明、「戸籍抄本」が戸籍個人事項証明という名前に変わっています。提出先によって古い呼び方を使っている場合もあるので、案内文に書かれている名称と窓口の名称が食い違うことがあります。
提出先の案内を先に確認しておく理由
「戸籍謄本を提出してください」と言われても、実際には抄本でよい場面があります。逆に、家族全員の記録が必要なのに抄本を取ってしまうと、また取り直しになります。
提出先に連絡して「謄本と抄本、どちらが必要ですか」と一度確認しておくと、その後の動きがずいぶん楽になります。案内文に「戸籍謄本」とあっても、必要な範囲を提出先に確認してから動くのが、二度手間を防ぐ一番の近道です。
本籍地がどこかで取得先が変わること
戸籍証明書は、原則として本籍地の市区町村でしか取得できません。鎌倉市の窓口で取れるのは、本籍地が鎌倉市の方の証明書です。住んでいる場所(住民票のある場所)とは別の概念なので、ここは一度整理しておく価値があります。
自分の本籍地が分からない場合は、住民票に本籍地の記載を入れて取得すると確認できます。
令和6年3月から使える広域交付という仕組み
令和6年3月1日から、本籍地以外の市区町村窓口でも戸籍全部事項証明(謄本)などを取得できる「広域交付」が始まりました。たとえば本籍地が遠方にある方でも、鎌倉市の窓口で請求できる場合があります。
ただし、広域交付で取れるのは全部事項証明(謄本)のみで、個人事項証明(抄本)は対象外です。戸籍証明書等の広域交付では、通常の戸籍証明書等の請求よりも厳格な本人確認が定められているため、資格確認書、年金手帳等は本人確認書類として認められません。また、戸籍抄本が必要な場合は、この制度では対応できないことをおさえておくと安心です。
本人確認物(写真入りの物)
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- パスポート
- 身体障害者手帳
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 運転経歴証明書(※平成24年4月1日以降に発行されたものに限ります。)
鎌倉市窓口での取得方法と開庁時間
本籍地が鎌倉市の場合、窓口で戸籍個人事項証明(抄本)と戸籍全部事項証明(謄本)の両方を取得できます。手数料はどちらも1通450円です。申請の際は、本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証など)の提示が必要です。
- 市民課(本庁舎1階)
-
平日8時30分〜17時。毎月第2・第4土曜日は9時〜17時。
- 各支所(腰越・深沢・大船・玉縄)
-
平日8時30分〜17時。
- 市民サービスコーナー(JR大船駅ルミネウィング6階)
-
平日10時〜20時30分。土日祝日10時〜18時(年末年始・休館日除く)。
大船駅のサービスコーナーは、仕事帰りや土日にも立ち寄りやすいのが助かります。ただし、支所と市民サービスコーナーで取り扱っていない証明書もあるため、事前に鎌倉市の公式サイトで確認しておくと確実です。
郵送請求で取り寄せる方法と必要なもの
本籍地が鎌倉市の場合、郵送でも戸籍個人事項証明(抄本)や全部事項証明(謄本)を請求できます。窓口に行く時間が取りにくいときは、この方法が使いやすいです。
- 戸籍謄抄本等交付申請書(鎌倉市公式サイトからDL可)
- 定額小為替(手数料分・無記名で)
- 本人確認書類のコピー(免許証など)
- 返信用封筒(切手貼付、住所記入済み)
送付先は「〒248-8686 鎌倉市御成町18番10号 鎌倉市役所 市民課 郵送担当」です。定額小為替は郵便局で購入できますが、購入手数料が別途かかります。急いでいる場合は窓口かコンビニ交付のほうが早いため、余裕を持って動く場面に向いています。
コンビニ交付で取れるかどうか確認したいこと
鎌倉市では、マイナンバーカードを使ったコンビニ交付に対応しており、戸籍全部事項証明(謄本)と戸籍個人事項証明(抄本)の両方が取得できます。手数料は1通450円です。

コンビニ交付の戸籍証明は10時〜18時だけ使えます
ただし、いくつか条件があります。まず本籍地が鎌倉市であることが必要です。鎌倉市外に住んでいて本籍地だけが鎌倉市の方は、事前に「利用登録申請」が必要で、承認まで約1週間かかります。住民票の写しや印鑑登録証明書(6時30分〜23時)に比べて、戸籍証明書の利用時間は10時〜18時と短めなので、ここは先に確認しておくと安心です。
必要書類と代理人が窓口に行く場合
窓口で請求する場合、本人が行くときは本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証・パスポートなど)の提示が基本です。代理人が来る場合は委任状が別途必要になります。
直系親族(親や子など)が代わりに取りに行く場合でも、自分の名前が戸籍に載っていないケースでは、続柄を確認できる書類を求められることがあります。詳しい条件は状況によって変わるため、鎌倉市市民課(電話:0467-61-3902)に事前確認しておくと動きやすいですよ。
手数料と取得方法ごとの特徴
取得方法によって使いやすさが異なります。状況に合わせて選べると、余計な往復を減らせます。
| 取得方法 | 手数料 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 窓口(市民課・支所) | 450円/通 | その場で受け取れる。平日中心 |
| 市民サービスコーナー | 450円/通 | 平日夜・土日祝も対応 |
| コンビニ交付 | 450円/通 | 10時〜18時。マイナンバーカード必須 |
| 郵送請求 | 450円/通+為替手数料 | 急ぎには不向き。余裕があるときに |
よくある失敗
迷いやすいのが、「謄本と抄本を間違えて取ってしまう」ことです。提出先から「謄本をください」と言われたとき、実際に何が必要かを確認せずに動くと、取り直しになることがあります。ぼく自身も以前、書類を取り直した経験があるので、ここは先に確認しておくと楽です。
謄本か抄本か、全部事項か個人事項かを確認しておきます。
住民票に本籍地を記載して取得すると確認できます。
急ぎかどうか、マイナンバーカードの有無で選べます。
また、コンビニ交付で「除籍全部事項証明」や「改製原戸籍」は取れません。相続手続きなどで古い戸籍が必要なときは、窓口か郵送を選ぶことになります。
公式情報の確認先と問い合わせ窓口
手数料や窓口時間、代理請求の条件は変わることがあるため、申請前に鎌倉市のホームページで最新情報を確認することをおすすめします。
問い合わせ先は鎌倉市市民課(電話:0467-61-3902)です。メールでの問い合わせも受け付けており、アドレスはshiminka@city.kamakura.kanagawa.jpです。何か迷ったときは、まず一本電話してみると動きやすいです。
さいごに
手元に提出先の案内文があるなら、まず「謄本・抄本のどちらが必要か」だけ確認してみてください。それだけで次の動きがぐっと具体的になります。
本籍地が鎌倉市なら、マイナンバーカードを持ってコンビニに立ち寄るのが一番手軽です。時間の融通が利かないときでも、10時〜18時の間に動けれれば対応できます。急ぎでなければ郵送という選択肢もあって、状況に合わせて使い分けられるのは、ぼくにはありがたいと感じています。
証明書の取得はそれ自体は小さな手続きですが、出だしで迷うと気持ちが重くなりますよね。この記事が、動き出すための小さなきっかけになったらうれしいです。












